未来創造プログラム 〜方法論(3-step Creation)
着眼大局・着手小局: 未来を「妄想・構想・実装」する
未来は正確に予測できるはずがなく、自由度の大きいものです。
その大きな自由度の中で、自分たちが創り出す未来を描き、実現していくのが未来創造のステップです。
そのためには、まず Step1で、自由に未来を妄想します。
次に、Step2で、その中からどの未来を切り取るかを構想します。
そして、Step3で、自分たちの目指すビジョンを定め、進んでいきます。
このように、ふわふわした妄想からはじめり、キチッとした実装につなげて、未来を創り出していきます。
Step1:未来を「妄想」する
このステップでは、まずは未来予測をインプットします。
そうして知識に基づいて、未来はどんな世界になっていて、そこで自分たちはなにをしているのか、まずは思い切り妄想します。
「妄想」するときは、根拠のない「予想」のように非論理的ではなく、「空想」のような他人事でない、自分ごととして、想像力を飛躍させていきます。
妄想するときには、現在の事業領域や、現実の社会の法規制や現在の技術の発展段階に縛られることはありませんが、物理法則などを無視した「妄言」はしないようにします。
Step2:未来を構想する
未来の構想は、以下のサブステップに沿って検討を進めます。
STEP 2-1: パーパス(大目的)を掲げる
未来にどんな世界を創り出したいのか、大きな目的である「パーパス」を掲げます。
STEP 2-2: 関係者を整理する
掲げたパーパスを実現するには、どんな関係者が登場するか洗い出し、その関係性を整理します。
STEP 2-3: ビジネスモデルを構想する
関係者同士がひとつのパーパスに向かうよう、どのようにつながればよいかを、ビジネスモデルとして表現します。
STEP 2-4: 収益の仕組みを考える
ビジネスモデルの上で、顧客への魅力となる「フック」と利益を生み出す「回収エンジン」、またどこまでを公開するかを決める「オープン・クローズ戦略」を考えます。
STEP 2-5: 事業規模を皮算用する
自社だけではなく、構想全体でどのくらいの経済規模になるかを皮算用してみます。
Step3:未来を「実装」する
未来の実装は、以下のサブステップに沿って検討を進めます。
STEP 3-1: 顧客と提供価値を定める
そのために、顧客の代表として「ペルソナ」を設定して、未来にどんな価値を提供するかを仮説的に定めていきます。
STEP 3-2:BMCと商品を考える
他の関係者との協力関係を「ビジネスモデル・キャンバス」の上で考えます。また提供価値を具現化する商品の具体的な内容を考えていきます。
STEP 3-3:ビジョンを描く
自社が目指すビジョンをイキイキと描きます。
STEP 3-4:投資計画を試算する
ビジョンの実現に必要となる投資を試算する
STEP 3-5:ロードマップを作る
ビジョン実現に必要となる道筋をロードマップとして描き、次に目指すマイルストーンを示す
STEP 3-6: アクションプランを回す
OODAで、目指すマイルストーンに向けて、次のアクションを決めていく
STEP 3-7:未来を伝える
関係者に、目指すビジョンやパーパスをイメージとして伝える
そして、アクションプランに従って、OODAスタイルで、未来の「実装」を進めていきます。